笠ヶ岳
8月24日から25日にかけて北アルプスに位置する笠ヶ岳に行きました。
この山は以前、大キレットを通った時に真っ先に視界に飛び込んできた山でもあり、逆に向こうからこちら側はどう見えるのだろうと興味を抱いた山でもありました。
そして今回も毎日アルペン号を利用させていただき、前の晩の23:00時の都庁発のバスに乗り込みます。
途中上高地バスターミナルを経て、登り口である穂高温泉に着いたのは次の日の朝6時半ごろ。
天気予報では台風が来る前とあって二日間共に天候が不安定でした。(雨の確率はほぼ100%となっていました)
よって、最初は最短ルートである「笠新道」を通るルートで考え、周回コースとなる「クリヤの頭」はいまだ通行止めでしたのでピストンで下山することを考えていました。
ところが当日、思いのほか天気が良かったため予定を変更することに。
これが今となっては裏目に出てしまいましたがこれは後程詳しく書かせていただきます。
これは乗ってきたバスですがやはり三列シートだと快適に過ごせますね。
まずは新穂高温泉からロープウェイには乗らずに笠ヶ岳、双六岳方面へと足を運びます。
このゲートを通り抜けてしばらくなだらかな林道を歩きます。
これはここにあった看板ですがなんだか賑やかな看板ですね。
途中、風の通り道でもある風穴がありましたが、ここから冷たくて気持ちの良い風が吹いていました。
そして途中で「笠新道」の入り口にたどり着きますが、今回は最初の計画に反して「笠新道」へは行かずにまっすぐ「双六岳」の方へと進むことにしました。
その理由としては、思いのほか天気が良かったのと周回コースをとりたかったこともありました。
下山時は帰りのバスの時間もあるため、笠新道を通る最短コースしかとれなかったというのもあります。
しかしながら今にして思えば少し自分の足に過信があったこともあったかと思います。
ほどなくして「ワサビ平小屋」に到着します。
ここではバナナやスイカが水で冷やされていました。
天気はといえば、今日は非常に良さそうです。
「槍ヶ岳」もご覧の通り。
途中、「秩父平」を通過し。
どんどん先に進むと。
鏡平に到着します。
ここでは槍、穂高連邦が一望できます。
また、鏡平山荘を通過し。
しばらく登ると。
槍がいい感じで見えてきます。
また、高山植物を横目に進んでいくと。
「弓折岳分岐」にたどり着きます。
本来であればここから「笠ヶ岳」方面に向かうはずでしたが、またもや私の欲で反対側の双六岳方面へと進みました。
この時はせっかくなので「双六岳」にも行ってみるかと軽い気持ちでしたがこれが後から後悔することになろうとは。
やはり山登りでは”せっかくなので”という考えは捨てた方がいいかもしれません。
これいっちゃうと本当にきりがなくなりますから。
ここから双六小屋に進みますが途中、「花見平ベンチ」では大勢の登山者がここで休んでいました。
ようやく「双六小屋」が見えてきましたがバックに見える「鷲羽岳」がまたかっこいいですね。
「弓折岳分岐」から約1時間ほどで双六小屋にたどり着き、ここで昼食をとることにします。
もちろんここから「双六岳」も目の前に見えます。
さて、ここから泊まる予定の「笠ヶ岳山荘」までどのくらいかかるのかと地図で調べるとコースタイムで6時間以上とのこと。
ここから「笠ヶ岳山荘」まではかなりの道のりがあります。
このときはじめて自分が置かれている状況に気づきました。
時計を見ると12時半でしたので、これはのんきに双六岳に行っている場合ではないことが分かりました。
普通、山小屋には15時までに着くことが推奨されており(遅くても16時)どう考えてもその時間に着くことはできません。
よって、そこからは「双六岳」に行くことはあきらめ、「笠ヶ岳山荘」に行くことを優先することにしました。
下手すると遭難予備軍となっている可能性もありました。
幸いなことここ「双六小屋」では無料で飲み水を提供してくれました。
ちょうど持ってきた飲料水もほぼなくなってきていたためこれはありがたかったです。
今ではどこの山小屋も飲料水は有料ですのでこれは良心的です。
まずは「弓折岳分岐」まで戻り、今度は笠ヶ岳の方へと進みます。
途中、「弓折岳」を通過し。
「大ノマ乗越」を経て「大ノマ岳」へと向かいます。
これは咲き終わった「チングルマ」でしょうか、あたりにたくさん見られました。
そして意外にもまだまだ険しい道が続いていきます。
ザレた道をどんどん進んでいくと。
雨までまで降ってきました。また雷も遠くでなっています。
また途中、大きな岩の間をすり抜け。
やっと頂上が見えましたが疲れた体に最後のごつごつとした岩の登りはさすがにつらかったです。
そして17時頃小屋に到着。
今日泊まる宿泊者の中では一番遅かったようです。
後でスマホの機内モードを解除してわかったのですが、小屋から安否の確認の電話が何回か来ていたようです。
心配をかけてしまい申し訳なかったです。
これは夕飯のカレー、今回は遅くなったので一人で食べますが最高においしかったです。
夕食を食べ終わったとはまだ日が暮れていないので、最後の締めでもある笠ヶ岳の頂上へと向かいます。
というのも次の日の天気があまりよくないとのことでしたので、最悪でもその日のうちに登っておきたかったといのもありました。
夕焼けに染まった空模様。
頂上は小屋から15分ほどでしたが、ちょうどガスがかかってしまい真っ白な状態に。
ですが記念に写真を撮ってもらいました。
ここ笠ヶ岳山荘で泊ってからは次の日の朝、天気が比較的良かったため再び笠ヶ岳の頂上へと向かいます。
小屋の外からは槍ヶ岳もはっきりと見えます。
この光っている箇所が大キレットです。
まあかっこいいこと。雲海に浮かぶ穂高連邦といった感じでしょうか。
頂上では昨日とはうってかわってガスが晴れており眺望は申し分ありませんでした。
これは頂上付近にあるほこら。
槍ヶ岳をバックに写真を撮っていただきます。
これは上から見た「笠ヶ岳山荘」の様子です。
また、小屋のそばにあるこの望遠鏡をのぞくと槍の頂上に立っている人が見えましたが、やはり槍の頂上では常に人が立っていますね。
もう笠ヶ岳ともお別れか、岩にも”サヨナラ”と書いてあります。
また、この稜線たまりませんね。
ここから「抜戸岳」にある「笠新道」の分岐まで戻り、周回コースである笠新道へと進みます。
下山は「抜戸岳」から「笠新道」へと下っていきます。
後ろを振り返ると先ほど登った笠ヶ岳が見えますが、こうしてみるとやはり威風堂々としてますね。
槍、穂高もこの通り。
ガスのかかった笠ヶ岳もいい感じです。
笠新道は下までほとんどノンストップの急坂ですので登りだと結構手こずったに違いありません。
日本三大急登にも入れてやりたいくらいです。
新穂高温泉に戻ったのは11時半くらい。
14時のバスの時間まで日帰り温泉で汗を流しながら待つことにします。
これは案内所での看板ですがやはりここからは西穂がメインか。
天気はといえば二日共、予想に反して比較的良かったと思いますが、やはり無理のない計画をすべきであったと反省しています。
最後にYAMAPで記録した登山履歴とGOPROで編集した動画を載せて終わりにしたいと思います。
YAMAPで記録した登山履歴
(一日目)
(一日目の歩数)
(二日目)
(二日目の歩数)
GOPROで編集した動画
笠ヶ岳に向けて(一日目)
笠ヶ岳に向けて(二日目)
アイフォンで撮影した笠ヶ岳頂上からの眺め
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