五竜岳
8月11日から12日の連休を利用して北アルプスに位置する五竜岳に行ってきました。
五竜岳はこの前に行った白馬三山の隣に位置する山であり、ここから白馬三山をきれいに一望できることで知られています。
また、白馬三山と唐松岳とは「不帰キレット」で結ばれているようですが難易度は高めのようです。
今回も白馬岳同様、新宿から出ている毎日アルペン号を利用させていただきました。
そして今回も周回コースをとりたかったので下りる場所を白馬駅近くの「八方の湯」とし、翌日乗車する場所をアルプス平からのゴンドラ下車地点である「エスカルプラザ」とさせていただきました。
ちなみに「エスカルプラザ」内には日帰り温泉などのアメニティ施設が充実しており下山時に立ち寄る場所としては最適だと思います。
まずはいつものように夜11時発の新宿からのバスに乗りこみます。
ちなみにバスのグレードはスタンダードとプレミアムの2種類ありますがあまり値段に差がないため、プレミアムの方をお勧めしたいと思います。
これは今回利用させていただいたバスとなります。
ここ、八方の湯からのスタートです。
ここからは約20分ほど歩いた先にある登山者が利用できるアルペンラインの乗り場を目指します。
アルペンラインとはゴンドラとリフトを乗り継いで最終的には八方池山荘近くまで行くことができます。
またこの時期、繁忙期でもあるため朝の6時半から動いているため登山者には利用しやすいものとなっています。
これがゴンドラ乗り場です。
朝早い時間だというのにもう人だかりができています。
ですがゴンドラに乗れば早いです。
多くの登山者はここから五竜岳までは行かず、唐松岳を往復するプランのようですので往復のチケットを買われていました。
リフトを下りてあたりを見渡すとやはり「白馬三山」がきれいに見えました。
左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳となります。
アップでもう一枚。
またこの時期、高山植物もきれいに見られるのでこれを見ながら登ります。
いくつかケルンを通過すると。
まずは八方池に到着します。
ここでは池に映った白馬三山がきれいに見えました。
近くには奥社もあります。
このあたりの高山植物もきれいです。
途中、「扇雪渓」で一休みした後さらに登っていくと。
さらに登ると五竜岳も見えてきます。
これは例の「不帰の剣」ですか、かなり手ごわそうです。
そして気が付けばいつのまにか雲の上にいます。
まずは唐松山荘を通過して「唐松岳」を目指します。
これから向かう「五竜岳」もきれいに見られました。
唐松岳に到着。
いやいや登山者の数が半端ないですね。
しかもあとからあとからどんどん人が集まってきます。
ここでは長居はできないため写真を撮ってもらった後は早々に下山します。
おっと、これはコマクサですか。
一旦、唐松山荘まで戻りここで昼食をとることとします。
これは唐松山荘から見た唐松岳です。
そして次に目指すは本命でもある五竜岳です。
ここからは登山客の数はぐんと減りますが、合わせて登山者の質も変わってきます。
お遊びはここまでです。
ヘルメットをつけて身を引き締めることとします。
まずは「牛首」と呼ばれる急峻な岩場を通過します。
険しいといっても鎖が補助してくれますので慎重に進めば問題ありません。
ただしここから五竜岳までの道のりは注意しなくてはなりません。
高山植物を横目に進んでいくと。
五竜山荘まではもう少しです。
そして14時前に今日の宿泊予定でもある五竜山荘に到着します。
ここで一旦受付を済ました後は、時間もあるので五竜岳へと向かいます。
出来れば明日の御来光を五竜岳の頂上でと考えていたのでその下見も兼ねることにしました。
しかしながら天気はといえば今一つ。まあ明日晴れるといいのですが・・・。
なかなかハードなコース取りもあります。
途中、ここで亡くなった方でしょうか、石碑がありました。
ご冥福をお祈りいたします。
後ろを振り返ると五竜山荘が小さく見えました。
頂上がみえてきてもう少しです。
もう少し。
頂上に着きましたがガスがかかっており視界はいまひとつ。
一応、記念に写真を撮ってもらいます。
ここからは八峰キレットを通って鹿島槍ヶ岳まで縦走できるコースもありますが今回は見送らせていただきます。
よって、ここから再び五竜山荘までもどり夕食までの間、外でビールでも飲みながら待つことにします。
これは明日、下山のとき通る予定の「遠見尾根」。
実は最近、友達の知り合いのご夫婦がここから滑落して亡くなったと聞いています。
こういった何でもないように見えるコースにも意外と落とし穴があるので気をつけたいところです。
それにしても雲海がきれいです。
そしてここから見える五竜岳。
やはりかっこいいですね。
夕食はカレー。
困ったのは水不足で水が出ないことと、飲料水も買わなければならないことでした。
(ミネラルウォーター500ml、1本700円とのことですがまあ仕方がないか)
これは夕暮れ時に小屋の外から見た眺めです。
きれいですね。
白馬方面への町並みの夜景もこの通り。
これは小屋の中にあった案内掲示板となりますが明日は思いのほか、天気は良さそうです。
そして今日の夜、ペルセウス座流星群が見られるようです。
しかもJAXAの方からの直々の説明を受けられるとあって多くの人たちが参加する予定だそうです。
まあ、ただでさえ星がきれいな場所から流星まで見られるとあっては見ない手はないでしょう。
さて翌日3時前に起床し、外に出てみると案の上、多くの人たちが空をみながら解説者の話を聞いていました。
確かにわたしもいくつかの流星や、ゆっくりと進む人工衛星らしきものは確認出来ましたがやはり視線は五竜岳へと向いています。
30分ほど流星鑑賞会に付き合った後は真っ暗な中、単独でヘッドライトとカメラを持参して五竜岳の山頂を目指すことにします。
御来光の予定時刻は5時頃、今は3時半、ここから約1時間で頂上、星もきれいと好条件もそろっています。
そして予定通り約1時間で頂上に。
まだ真っ暗でしたが、ヘッドライトを回転させて今この瞬間、ここにいることをアピールさせていただきました。
今日の五竜岳、一番乗りとなります。
そして、ここでしばらく日が出るのを待つことにします。
だんだんあたりが明るくなり。
雲海が確認できるようになるころには。
一人、まずは若い男性があとから来ましたので写真を撮っていただきました。
立山連峰を含めた剣岳も一望できます。
もう少し明るくなると。
あれよあれよと登山客も増えてきました。
時間はたっぷりとあるためお互い、写真を取り合います。
ヘルメットを外してもう一枚。
360度視界を遮るものはありません。
おっと、これは槍ヶ岳でしょうか。
皆さん、ボルテージマックスとなっています。
遠くに富士山も確認出来ました。
立山連峰。
そして御来光。
まさに感動の一瞬です。
槍も光があたって輝いています。
雲海がいい感じです。
御来光を見た後は五竜山荘まで戻ります。
そして山荘に戻ってきました。
ここからもいい眺めです。
この後、朝食を食べ。
そのあと下山となりますが、周回コースをとりたかったので「遠見尾根」から下山することにしました。
これは双耳峰でもある鹿島槍ヶ岳でしょうか。
白岳からみた五竜岳と五竜山荘。
高山植物もまたきれいです。
遠見尾根は片側が切れ落ちており、細心の注意が必要です。油断は禁物です。
少し下がったところから見た五竜岳方向。
途中、見晴らしの良い小遠見山を経て。
白馬三山を横目に下りていきます。
「地蔵の頭」では多くのここで亡くなった方の石碑が並べられていました。
まだ若い山岳部所属だった方も多いようです。
案内表示板。
そしてゴンドラ乗り場であるアルプス平へと向かいますが途中、コマクサの群落が目を癒してくれました。
アルプス平では人工的ではありますが様々な花がきれいに植えられています。
ゴンドラ乗り場では五竜岳の名前の由来が書いてありましたが、まさか武田家の家紋に似ているところから名付けられているとは思ってもみませんでしたが・・・。
さてここ、「アルプス平」からは下の「遠見駅」まで一気にゴンドラで下に向かい長かった旅の終焉へと向かいます。
終点の遠見駅についたのは11時頃。
バスの時間までは5時間以上もあります。
こういうときバスだと時間の調整がきかず、歯がゆい感じもしますね。
エスカルプラザ。
近くのエスカルプラザでまずはお風呂に入りながら、ここで帰りのバスをゆっくり待つことにしました。
ここに植えてある花もかなり手入れされており目の保養になります。
帰りのバスはさすがに三連休の最終日とあっては予定よりも大幅に遅れて新宿駅に到着しまたが本当にいい二日間でした。
最近、北岳と白馬岳と連続で天気に恵まれなかったのでなおさらです。
今度は「鹿島槍ヶ岳」へも行きたいところです。
最後にYAMAPで記録した登山履歴とGOPROで編集した動画を載せて終わりにします。
YAMAPで記録した登山履歴
(一日目)
(一日目の歩数)
(二日目)
(二日目の歩数)
GOPROで編集した動画
(八方池から五竜岳にむけて)
(五竜岳の夕暮れから御来光まで)
アイフォンで撮影した頂上での御来光の様子
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