焼岳
10月5日、記念すべき百名山30座目は北アルプスの「焼岳」としました。
焼岳は標高2444mですが北アルプス唯一の活火山であり、一度は登ってみたいと前から思っていました。
ちょうど紅葉の時期もあいまって、今行かないと当分雪に閉ざされるとあって急きょ単独で行くこととしました。
1915年(大正4年)の大噴火で上高地のあの有名な池である「大正池」が出現したことでも有名です。
今でも頂上近くのいたるところで噴煙を上げており、立ち入り禁止になっていないのが不思議なくらいです。
今回は日帰りの単独登山とあって、用心を重ねヘルメット持参で行くこととします。
前の晩マイカーで家を出た後、バスの乗り換えポイントである「沢渡」まで行くこととします。
夜の3時頃、沢渡のバスターミナル付近の第一駐車場に着きましたが、思いのほか満車で入ることができず。
しかたがないので隣にある足湯公園のある第2駐車場に泊めることとしました。
紅葉を見に来る観光客とあいまってか、予想以上の人でごった返しているようです。
そこで仮眠をとり、朝の6時ころ近くのタクシー乗り場に向かいますが、もうすでに50人以上の待ちが。
しかたがないのでその最後尾で待っていると、運よく最初に来たタクシーから「一人の方おられますか」と救いの声が。
皆さん効率よく相乗りでタクシーに乗りますのである程度の人数調整はしているようです。
そこで思いの他、順番が一気に一番目となりました。
これは最初からついていると思いましたが、逆に一人でここに来る人はあまりいないともいえるでしょう。
タクシーの運転手も「今日は天候といい、紅葉といい、最高の日となりますよ」と言ってくれたので期待が膨らみます。
帝国ホテル前でおろしてもらい、そこから焼岳の登山口を目指します。
途中、この柵をくぐり。
焼岳が山の隙間から少しだけ見えす。
登山口まではそこから歩いて約30分。
大正池を横目にみながら最初は軽い探索気分です。
登山口にたどり着きます。
看板には常に爆発の危険があるとありますが、そうであるならばなぜ入山規制していないのでしょう。
ここから登山道となります。
登山口からもしばらくの間は緩やかに進んでいきますが、だんだんと勾配がきつくなってきます。
こういった梯子や危険そうな橋も増えてきて、慎重に上る箇所も増えてきます。
そして極めつけは、ほぼ垂直伸びるに3段梯子。
遠くからでも確認できました。(画面中央にあります)
そしてここからは焼岳がきれいに見られます。
梯子にたどり着きました。
私はブログ等で情報を収集していましたので、これがその梯子かと覚悟はできていましたが、何の情報もなく来るとかなり面食らうと思います。
しかもこの梯子の上にすぐまた鎖場が続くのでたとえ梯子をクリアしたからといっても気が抜けません。
登りながら考えたことは、そいうえば帰りもこのコースだけど大丈夫かなということです。
実際、下りの方が高度感が増します。
また怖さが助長される要因として、ところどころ梯子に足が全部入らず、つま先だけで登っていかなくてはならないことと、はしごの取り付けが番線のようなもので固定されているだけのようなのでいまひとつ信頼性がないことでしょうか。
登るにつれ、焼岳がきれいに見られるようになります。
この難関である3段梯子を過ぎてしばらく進むと焼岳山荘にたどり着きます。
ここで一息ついてから前に進みますが、このあたりは紅葉がところどころしていました。
このあたりから溶岩塊の荒れた山肌へと一変し、特に浮石や落石にも注意しなければなりません。
後ろを振り返るときれいな山々が見られます。
頂上もまじかに見られるようになりますが、しばらくは単調な辛い登りが続きます。
頂上付近はところどころ、山肌から硫黄のにおいを伴った白い煙がもくもくと出ていました。
これをみるとやはりこの山はまだ活火山だと思い知らされます。
途中、ヘリコプターが飛んでいるのが見られました。
ここまでくればもう少しです。
そして念願の頂上。
360度遮ることなく、穂高連邦をはじめとする大パノラマにしばし時を忘れてしましました。
と同時に、最近山に登ってもここまできれいな眺望に巡り合うことができていなかったせいか感動がひとしおでした。
頂上にはおそらく100人近い登山者がいましたが、皆さん満足げな表情をしています。
焼岳の火口も見ることができましたが、ここは水が溜まっており噴火の気配はないようです。
頂上で眺望を満喫した後は同じ道をピストンで下山することにします。
後ろを振り返るといたるところ噴煙が発生していることが分かります。
岩がごつごつしたところが多く、下山といってもそれほど登りと時間が変わりません。
わずかながら紅葉も。
途中、焼岳小屋で休憩をして冷たい飲み物がほしくてジュ―スでも頼もうとしたのですが、店の人から「今売り切れていますがもうすぐ歩荷が来る予定なので」といわれ、もうすぐっていつ?と聞きそうになりましたがそれは聞いても野暮なこと。
ジュースはなかったもののビールはかろうじて残っていましたのでやむを得ず?ビールを購入。
そこで、遅めの昼食をとった後、再び下山することにします。
下山してまもなく、先程話にあった歩荷さんと遭遇。
思わず「お疲れ様です」と声をかけるも、”ジュースがもうないので早く行ってください”とは思っても言えませんでした。
考えてみると、歩荷さんも重い荷物を背負いながらあの3段梯子を上ってきたのかと思うと脱帽してしまいます。
そして、問題の3段梯子にたどりつきます。
案の定、一人ずつ降りていきますので順番待ちになっていました。
降りる途中で足がつったらどうしよう、とも思いましたがここを通らないと帰ることができません。
しかしながら、意外と下をみなければあっさり降りることができました。
そのあとも何個か小さい梯子をクリアし、最後の梯子を終えると少しほっとしました。
あと、山の下りでいつも思うのですが、登りの時よりも時間が長く感じられることです。
こんな長い距離を本当につい先ほど登ってきたのかと思わずにはいられないのですが、おそらく登りのときと違って気分がのってないからなのでしょう。
目的地を視界良好の山頂とするのかはたまた、人がごったがえすであろうバス乗り場にするのかで気分が変わってきますからね。
大幅に削られた山肌。
下山した後は大正池から梓川を上流に向かい、河童橋手前のバスターミナルまで行くことにしました。
さすが上高地とあって、下山後も撮影ポイントはいたるところにありました。
この限りなく透明に澄んだ川、きれいな森林、バックにある雄々しい山々、どれをとっても絵になります。
これはマイカー規制されているからこそ残される本当の自然なのでしょう。
帰りに沢渡温泉に立ち寄り汗を流してから帰ります。
帰りは思ったほどの高速渋滞はなくほとんどノンストップで家路につくことができました。
といってもここ埼玉からは片道約300キロの道のり。
そう簡単に行ける場所ではないかもしれません。
最後に頂上から撮影した動画を載せさせていただきます。
焼岳は標高2444mですが北アルプス唯一の活火山であり、一度は登ってみたいと前から思っていました。
ちょうど紅葉の時期もあいまって、今行かないと当分雪に閉ざされるとあって急きょ単独で行くこととしました。
1915年(大正4年)の大噴火で上高地のあの有名な池である「大正池」が出現したことでも有名です。
今でも頂上近くのいたるところで噴煙を上げており、立ち入り禁止になっていないのが不思議なくらいです。
今回は日帰りの単独登山とあって、用心を重ねヘルメット持参で行くこととします。
前の晩マイカーで家を出た後、バスの乗り換えポイントである「沢渡」まで行くこととします。
夜の3時頃、沢渡のバスターミナル付近の第一駐車場に着きましたが、思いのほか満車で入ることができず。
しかたがないので隣にある足湯公園のある第2駐車場に泊めることとしました。
紅葉を見に来る観光客とあいまってか、予想以上の人でごった返しているようです。
そこで仮眠をとり、朝の6時ころ近くのタクシー乗り場に向かいますが、もうすでに50人以上の待ちが。
しかたがないのでその最後尾で待っていると、運よく最初に来たタクシーから「一人の方おられますか」と救いの声が。
皆さん効率よく相乗りでタクシーに乗りますのである程度の人数調整はしているようです。
そこで思いの他、順番が一気に一番目となりました。
これは最初からついていると思いましたが、逆に一人でここに来る人はあまりいないともいえるでしょう。
タクシーの運転手も「今日は天候といい、紅葉といい、最高の日となりますよ」と言ってくれたので期待が膨らみます。
帝国ホテル前でおろしてもらい、そこから焼岳の登山口を目指します。
途中、この柵をくぐり。
焼岳が山の隙間から少しだけ見えす。
登山口まではそこから歩いて約30分。
大正池を横目にみながら最初は軽い探索気分です。
登山口にたどり着きます。
看板には常に爆発の危険があるとありますが、そうであるならばなぜ入山規制していないのでしょう。
ここから登山道となります。
登山口からもしばらくの間は緩やかに進んでいきますが、だんだんと勾配がきつくなってきます。
こういった梯子や危険そうな橋も増えてきて、慎重に上る箇所も増えてきます。
そして極めつけは、ほぼ垂直伸びるに3段梯子。
遠くからでも確認できました。(画面中央にあります)
そしてここからは焼岳がきれいに見られます。
梯子にたどり着きました。
私はブログ等で情報を収集していましたので、これがその梯子かと覚悟はできていましたが、何の情報もなく来るとかなり面食らうと思います。
しかもこの梯子の上にすぐまた鎖場が続くのでたとえ梯子をクリアしたからといっても気が抜けません。
登りながら考えたことは、そいうえば帰りもこのコースだけど大丈夫かなということです。
実際、下りの方が高度感が増します。
また怖さが助長される要因として、ところどころ梯子に足が全部入らず、つま先だけで登っていかなくてはならないことと、はしごの取り付けが番線のようなもので固定されているだけのようなのでいまひとつ信頼性がないことでしょうか。
登るにつれ、焼岳がきれいに見られるようになります。
この難関である3段梯子を過ぎてしばらく進むと焼岳山荘にたどり着きます。
ここで一息ついてから前に進みますが、このあたりは紅葉がところどころしていました。
このあたりから溶岩塊の荒れた山肌へと一変し、特に浮石や落石にも注意しなければなりません。
後ろを振り返るときれいな山々が見られます。
頂上もまじかに見られるようになりますが、しばらくは単調な辛い登りが続きます。
頂上付近はところどころ、山肌から硫黄のにおいを伴った白い煙がもくもくと出ていました。
これをみるとやはりこの山はまだ活火山だと思い知らされます。
途中、ヘリコプターが飛んでいるのが見られました。
ここまでくればもう少しです。
そして念願の頂上。
360度遮ることなく、穂高連邦をはじめとする大パノラマにしばし時を忘れてしましました。
と同時に、最近山に登ってもここまできれいな眺望に巡り合うことができていなかったせいか感動がひとしおでした。
頂上にはおそらく100人近い登山者がいましたが、皆さん満足げな表情をしています。
焼岳の火口も見ることができましたが、ここは水が溜まっており噴火の気配はないようです。
頂上で眺望を満喫した後は同じ道をピストンで下山することにします。
後ろを振り返るといたるところ噴煙が発生していることが分かります。
岩がごつごつしたところが多く、下山といってもそれほど登りと時間が変わりません。
わずかながら紅葉も。
途中、焼岳小屋で休憩をして冷たい飲み物がほしくてジュ―スでも頼もうとしたのですが、店の人から「今売り切れていますがもうすぐ歩荷が来る予定なので」といわれ、もうすぐっていつ?と聞きそうになりましたがそれは聞いても野暮なこと。
ジュースはなかったもののビールはかろうじて残っていましたのでやむを得ず?ビールを購入。
そこで、遅めの昼食をとった後、再び下山することにします。
下山してまもなく、先程話にあった歩荷さんと遭遇。
思わず「お疲れ様です」と声をかけるも、”ジュースがもうないので早く行ってください”とは思っても言えませんでした。
考えてみると、歩荷さんも重い荷物を背負いながらあの3段梯子を上ってきたのかと思うと脱帽してしまいます。
そして、問題の3段梯子にたどりつきます。
案の定、一人ずつ降りていきますので順番待ちになっていました。
降りる途中で足がつったらどうしよう、とも思いましたがここを通らないと帰ることができません。
しかしながら、意外と下をみなければあっさり降りることができました。
そのあとも何個か小さい梯子をクリアし、最後の梯子を終えると少しほっとしました。
あと、山の下りでいつも思うのですが、登りの時よりも時間が長く感じられることです。
こんな長い距離を本当につい先ほど登ってきたのかと思わずにはいられないのですが、おそらく登りのときと違って気分がのってないからなのでしょう。
目的地を視界良好の山頂とするのかはたまた、人がごったがえすであろうバス乗り場にするのかで気分が変わってきますからね。
大幅に削られた山肌。
下山した後は大正池から梓川を上流に向かい、河童橋手前のバスターミナルまで行くことにしました。
さすが上高地とあって、下山後も撮影ポイントはいたるところにありました。
この限りなく透明に澄んだ川、きれいな森林、バックにある雄々しい山々、どれをとっても絵になります。
これはマイカー規制されているからこそ残される本当の自然なのでしょう。
帰りに沢渡温泉に立ち寄り汗を流してから帰ります。
帰りは思ったほどの高速渋滞はなくほとんどノンストップで家路につくことができました。
といってもここ埼玉からは片道約300キロの道のり。
そう簡単に行ける場所ではないかもしれません。
最後に頂上から撮影した動画を載せさせていただきます。
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