荒船山

3月4日、群馬県に位置する「荒船山」に行きました。

荒船山は日本のテーブルマウンテンとも呼ばれ、数ある山の中でも特異なスタイルを持っています。

頂上付近が広くフラットになっており、まるで軍艦か空母を思わせる山並みとなっています。

しかしながらそのフラットな頂上とは打って変わって、そのまわりが始終切り立った崖に覆われており危険個所が多いことでも知られています。

クレヨンしんちゃんの作者である臼井義人さんがこの山で写真撮影の途中で足を滑らせて亡くなったことでも有名になった山でもあります。

また、最近では近くにある「富岡製糸場」が世界文化遺産に登録されましたが、その関連地でもある「荒船風穴」

も同じく世界遺産に登録されており知名度は急上昇となっているようです。

「荒船風穴」は以前、生糸の原料である蚕の卵を貯蔵する施設として用いられていたそうでまさに荒船山登山口である「内山峠」沿いにありますが、たまたま今の時期は冬季封鎖機関となっており今回は立ち寄ることができませんでした。

ですが、4月1日から見学できるということなので、また近々来る口実になりそうです。

上信越自動車道の大仁田ICで降りた後、国道254号を走ること約30キロで目的地の内山峠の駐車場に着きました。

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ここは比較的広い駐車場があり20台以上は楽に停められそうです。

8時半ごろここに着いた頃にはすでに4,5台停まっていました。

最初はなだらかな登山コースも途中から梯子や岩場、鎖場といった険しい様相も見られました。

最初はこんな感じでしたが、

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だんだんこのように雪が増えてきます。

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そしてこの途中、アイゼンを付けることになりましたが、逆にアイゼンをもたずに来てしまった何人かの登山客は泣く泣く引き返すはめに。

そういえば以前、ここに家族で来たこともありますが、よくこんな危険で険しいところに連れてきたものだと思わずにはいられない箇所も途中いくつか見られました。

危険な個所にはこのように鎖やロープが用意されています。

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ときには階段も登りながら

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登ること2時間ほどで艫岩(ともいわ)と呼ばれる展望台までたどり着きますが、ここは標高でいえばほぼ頂上と同じくらいです。

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そしてここは断崖絶壁の危険ゾーンでありながらいまだに柵の一つも設けられておりません。

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注意喚起の看板こそありましたが、これだけでは不十分に感じられました。

実際のところ、今でも不注意で命を落としてしまう人がたまにいるそうです。

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ですが、「浅間山」をはじめとしたまわりの山々の眺望が実にすばらしかったです。

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そして雪をまとった浅間山のきれいなこと。

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本当の頂上はここからさらに1時間近く奥に進んだところにありますので、先に行くことにします。

そして、ここからは最後の急登以外はほぼフラットな道のりなのでハイキング感覚で進みます。

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雪はさらに深くなり

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頂上の「経塚山」にたどり着くと小さなほこらが祀ってあり、神聖な雰囲気がありましたが眺望はまわりの木々に遮られほとんどありませんでした。

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途中に由緒ある石碑に立ち寄りながら来た道を戻ります。

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実は艫岩からこの頂上にかけて、前に通った足跡(トレース)をたよりに進んでいくわけですが、そのトレースに間違いなく人間ではなく他の動物の足跡がずっとマークされているのが気になっていました。

そしてその大きさ、形から言ってどうも世界最強の動物ではないかと・・・。

そういえば登り口にも”熊注意”という看板が出ていたことを思い出し、不安が確信に変わりました。

これがそのとき撮影したトレースです。

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帰りは来た道のピストンで帰りますが、まわりに人がないと不安になってきます。

これは夏場では味わうことのできない、まさに冬場ならではの恐怖といってもいいでしょう。

艫岩付近まで来るとある程度人が増えてくるのでほっとしました。

艫岩近くのベンチで昼食をとりますが、冬はやはり温かいカップ麺がおいしく感じます。

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下山は登りよりもスリップしやすいので慎重に足を運びますが、やはりアイゼンを付けていると安心です。

最後に浅間山に別れを惜しみながら下山します。

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また、くれぐれも崖には近づかないよう細心の注意を払います。

駐車場に戻ったのは2時半ごろ。

帰りは途中にある「荒船の湯」で汗を流して帰ることにしました。

そして、途中にある「道の駅」ではおみやげの「下仁田ネギ」を忘れずに購入。

途中、ひやっとする場面もありましたが終日天気に恵まれ、気持ちの良い山歩きを堪能することができました。

最後に「艫岩展望台」から撮影した映像を載せますのでご覧ください。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm32836378

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