丹沢(塔ノ岳)

12月27日、丹沢の塔ノ岳に行きました。

最近、公私共に忙しいこともあって久しぶりの登山、しかも今年の登り納めになります。

今回は公共機関を用いてのんびり目的地まで行くこととします。

電車を乗り継いで小田急線の「秦野駅」で降りた後は北口から出ている「ヤビツ峠」行きのバスに乗り込みますがいつも通り登山客で一杯でした。

いつも思うのですが、たまに乗ってくる一般の乗客はどういう心境でこのバスに乗っているのでしょうか。

いつも登山客のハイテンションな様子を目の当たりにしながら静かに席についているのでしょうか。

バスに乗ること約50分で「ヤビツ峠」に着きますが、登山口はここからさらに舗装道路を20分ほど下った先の「富士見橋」にあります。

画像


実際に「富士見橋」に着いたのは9時半頃でしたが、塔の岳の日帰り縦走登山のぎりぎりの時間となります。

画像


ここからの登りは「二の塔」まではほぼノンストップの急登となりますので最初からかなり耐力を消耗します。

期待していた富士山は雲にかくれて見ることはできませんでしたが、終日天気には恵まれました。

画像


「二ノ塔」から「三ノ塔までは約20分。

「三ノ塔」から見た大山。

画像


「三の塔」からは一端下りに転じ、このお地蔵さんの位置からガレ場を一気に下りていきます。

画像


ここからはこれから向かわんとする「塔ノ岳」までの尾根が一望でき、これが丹沢を縦走する醍醐味でもあります。

画像


あんなところまで行けるのかというのが正直な感想ですが、実際に数時間後にはそこに立っているのが山のマジックともいえるでしょう。

少しずつでも前進していけば必ず目的にたどり着けるという人生の縮図を感じぜずにはいられません。

途中、市街地の様子。

画像


この後、何回か上り下りを繰り返し、「行者ヶ岳」を過ぎたあたりの鎖場で降りていく難所を超えてからはあとは頂上まで一直線といった感じですが、途中、両側がすっぱりと切れ落ちた大崩壊地があったりと気は緩めません。

画像


最近雪が降ったということもあって頂上付近はまだ雪が残っていましたが、登山道はその溶けた水でどろどろになっていました。

尊仏山荘が見えてくればもうすぐです。

画像


画像


アイゼンこそ不用でしたがどろよけは着用した方が良かったかもしれません。

最後の急登を登り切れば頂上ですが、その100m手前からかわいらしいねこが出迎えてくれました。

画像


このねこは尊仏山荘で飼われているねこで名前はチャンプと呼ばれ、登山客のアイドルと化しているようです。

近づいても逃げることはなく、頭をなでるとニャーとかわいらしくなきました。

画像


最後はチャンプに道案内され、ようやく念願の頂上に。

画像


視界はといえば最高とまではいいきれませんでしたが。

画像


いつも通りビールを買って昼食をとりますが、休んでいるとかなり体が冷えてきます。

時計を見ると2時をまわっており、下山の限界時刻も近づいています。

小屋に泊まるという選択肢もありましたが、降りられるときは降りた方がいいでしょう。

早々に下山しますが、下山はいつもの通り「大倉尾根」から降りていきます。

画像


「大倉尾根」のこれでもかといわんばかりの階段の連続で登りで疲れ切った足にさらに追い打ちをかけられている感じがしました。

画像


下界を見下ろしながらの下山となります。

画像


大倉のバス乗り場についたのは4時半頃。

画像


ここで靴やズボンに着いたどろを落とし、渋沢駅行きのバスに乗り込みます。

これで今日一日の登山は終了となりますが、今年最後の充実感を得られた一日となりました。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

プロフィール

性別:
男性
職業:
一級建築士
ウェブサイトURL:
http://takesekkei.jp/
takekoubou@live.jp
takekoubou@live.jp
一言:
建築構造設計を行っています。

趣味は山登りです。

よろしくお願いします。
読者メッセージを送る

過去ログ