奥穂高岳(その2)

その1の続きとなりますが、「涸沢小屋」で2回目の宿泊。

実は連泊すると少し料金が安くなるのですが、夕飯が昨日と全く同じということを除けばいい小屋だと思います。

二日目は少人数の個室にあてがわれますが、そこで会った、何人かの単独登山者たちと消灯まで山の話で盛り上がりました。

こういった、見ず知らずの登山者と語り合えるのも山小屋に泊まる醍醐味の一つです。

そのうちの一人は、去年の同じ時期に「奥穂高岳」をめざしてここに泊まったのですが、天候が悪くて行けず、今日はそのリベンジにきたとのこと。

うーん、その気持ち、十分わかります。

ただし、明日は天気予報ではまたとない好天にめぐまれるとあって、それはよかったといいたいところでしたが、

なんで今日は駄目だったのかと自分の境遇に残念な気持ちの方が勝っていました。

まあ、こればっかりは行ってみないとわかりませんからね。

案の条、次の日、15日は雲一つない好天にめぐまれ、今日登られる人はテンションあがりまくっています。

小屋から外に出てみると、昨日まではみれなかった「奥穂高岳」の全貌が見渡され、これが見れただけでもここに来たかいがあったというもの。

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「前穂高岳」もこの通り。

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まさに下界では経験することのないスケールの大きさを感じます。

また登りたい気持ちをおさえての下山となります。

帰りに小屋の前で写真を撮ってもらいますが向かって右側が私。 左側が今回の同伴者であるH氏。

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小屋に貼ってあった張り紙。

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なるべく初心者は危険ゾーンへは向かわない方がいいでしょう。

下山は登りのときと同じ道をたどります。

とがって見える山は「涸沢槍」のようです。

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これはこの前登った「常念岳」と「燕岳」でしょうか。

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後ろを振り返ると穂高連邦が壮大に立ちはだかっています。

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高山植物もきれいです。

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まさに例えるなら山の宝石箱のようです。

途中、来るときには見られなかった「屏風岩」がはっきり確認できました。

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ここはロッククライミングをされる方が多く、最近ここで宙吊りになって救助されたことが記憶に新しいです。

「横尾大橋」に約2時間で到着。

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もう登山も終盤にさしかかってきています。

少なくとも、もう登ることはありませんから。

あとは「梓川」をたどって、ひたすら「河童橋」まで平坦な道を歩きます。

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途中、「明神橋」の下で昼食をとり、そのあと近くの「明神池」を散策します。

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「明神池」からは「明神岳」がきれいに見られました。

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また、上高地特有の立ち枯れの木を横目に見ながら観光気分で帰ります。

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「河童橋」に到着したのは14時くらいでしょうか。

ここではあいかわらず観光客で一杯となっていました。

河童橋からの眺望も御覧の通り。

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ここからバスに乗って沢渡まで戻り、近くの温泉で汗を流します。

やはり3日、風呂に入れなかった事もあって気持ちが良かったです。

帰りの約300キロの運転を考えるとここで英気を養う必要もあります。

帰りの高速道路はちょうど諏訪湖の花火大会と重なって渋滞するも、思った程ではなく家に着いたのは午後の10時ごろ。

今年の夏はいい体験ができました。

今度は家族を連れて、とりあえず「涸沢」まで行ってみたいと思います。

けれど、後からニュースで知ったのですが天気が良かった15日午前8時半ごろ、女性のまだ若い単独登山者が「涸沢槍」から滑落したとのこと。

「涸沢槍」といえば北穂高岳から奥穂高岳に縦走する危険なコース。

長野県警がすぐにかけつけたところ、すでに心肺停止状態とのこと。

いくら天気が良くても運が悪ければ命を落としてしまうこともあるようです。

まことに、ご冥福をお祈りしたいと思います。

最後に15日の午前8時頃の涸沢キャンプ場からの映像をアップさせていただきますが、まさにこの時期、大変なことになっていようとは残念極まりありません。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm26961368

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