丹沢(加入道山~大室山)

10月19日、西丹沢の「加入道山」、「大室山」に行きました。

「加入道山」については今年の3月、まだ雪の残っているさなかに行ったのですが途中で登頂を断念した山でもあります。

今回は雪の降らないうちに前回のリベンジをかねて登ることとしました。

東名高速の大井松田ICで降りた後は国道と県道を30キロあまり進んだあと、目的地である「西丹沢自然教室」にたどり着きます。

「西丹沢自然教室」はバスでも行けますが、西丹沢の山を攻める起点であり、またキャンプで来られる人たちも数多く訪れます。

実際、キャンプ場はこの先にありますが、かなりの大きさがあります。

この前、川の水が氾濫した事故があったのもこのあたりだったでしょうか。

朝の9時ごろに「西丹沢自然教室」に着きますが、さすがこの時期、50台は駐車できる駐車場もすでに一杯の状態でした。

登山道まではひたすらキャンプ場の横の車道を通っていきますが、さすがに30分以上も歩き続けるといやになってきます。

そしてこのゲートをくぐれば本格的な登山道となります。

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最初に向かうはこの「用木沢出合」。

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数台車が止まっているところを見るとここまでは車でこれそうですが「西丹沢自然教室」から実に30分以上かかりました。

ここから右に曲がれば「犬越路」方面に、まっすぐいけば「白石峠」を経て「加入道山」に行くことができますが、今回はリベンジを兼ねて「白石峠」方面に進みます。

最初はこういった感じです。

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山々を見るともう紅葉で色付き始めているようです。

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しばらくは小さな沢を何度も橋を使いながら渡り返しますが、次第に勾配がきつくなってきます。

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そしてようやく、前回はここまでしか行けなかった「白石沢の大滝」までたどり着きます。

ここまででもかなり距離はあるので前回は残雪の残る中、よくここまできたもんだと感心してしまいます。

この滝は大理石の滝ともいわれているようですが木々に覆われ、まともに見ることができず。

木々の合間から見られる唯一のスポットからその滝の一部を写真に納めます。

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そして今回は雪が全くないので躊躇なくその先を進んでいきます。

途中、ところどころ紅葉が目を楽しませてくれます。

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やはりこの時期、この色合いが絶品ですね。

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空とのコントラストもいい。

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これはぶなの木。

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そしてときおり目にする高山植物も大事なアクセントです。

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白石の滝から白石峠までは急こう配の連続なので、かなり体力を消耗します。

ときにはこういった鎖場も存在します。

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ようやく白石峠に。

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白石峠から頂上までは尾根歩きとなるも決して楽になることはなく、頂上にたどりついたころは疲れのマックスに達していました。

登っているときは、自分はなぜこういった思いをしてまで山にくるのかと自分に問いかけてしまうことが良くあるのですが

まあ、はっきりした理由はないにしろ達成感や満足感をを得るためだということでしょうか。

頂上に着くも眺望はといえばたいしたことはありません。

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標高は1418m。

まわりに生い茂る木々で周りを見渡すことが出来なくなっています。

ここで小休憩をとったあと、次に目指すは「大室山」。

ここで一端下った後、また登りかえすこととなりますが、「大室山」まで「加入道」山からさらに2時間近くかかります。

これは大室山へ向かう途中、振り返り様に撮った「加入道山」の全景。

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途中、登山道を整備している職人さん達の姿を見ましたが、これは本当に大変な作業だと感じました。

近くにテントがはってあるのをみると、おそらくここでしばらくテン泊しているのでしょうか。

資材はヘリコプターで運ぶのか、小分けにまとめていくつも頂上付近に置いてありました。

「加入道山」からやっとのことで「大室山」にたどり着きましたが、ここでも期待した眺望は得られず。

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標高1588m。

うーん、登りがいのない山なこと。せめて頂上付近の木々は登山者のために切ってもらいたい、と思わずにはいられません。

おそらく表丹沢にある「塔ノ岳」、「丹沢岳」に対して、西丹沢の山々はどれも今一つ眺望が得られないので、それが人気が得られない要因なのでしょう。

登山者の数からいっても圧倒的に少ないからです。

一番眺望が開けているのは頂上から1時間も下ったところにある「犬越路」というのも皮肉です。

確かに犬越路は神奈川の景勝50選にも選ばれているほどの景観地のようですが、頂上付近からかなり下った地点ですからね。

「大室山」の頂上では食事する気分にもなれず、先ほどの「犬越路」に下ってから遅めの昼食をとることとしました。

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「犬越路」は戦国時代、武田信玄が小田原城を攻めたとき犬を連れてこの地を通ったことからこのように呼ばれているそうです。

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これは現在地を示す地図です。

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これは犬越路からの眺め。

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犬越路から下山を続け、この橋を渡るともうすぐ用木沢出合です。

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そのあとは来た道を戻るようにキャンプ場横の車道を通って帰ります。

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バスで来ている人たちはバスの時間を気にしているのか早足で下山しています。

バスで来ている人たちは時間との勝負もあるので大変です。

中には走って下山している方も。

確かに山は逃げることはなくとも、バスは時間が過ぎると行ってしまいますからね。

おそらく本数も1時間に1本くらいなのでしょう。

駐車場に戻ったのは夕方5時近く。

比較的長丁場となってしまいましたが期待した紅葉も見られ、充実した山歩きを堪能することができました。

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