小楢山
11月3日、山梨県奥秩父にある小楢山(こならやま)に行きました。
今回はゆっくり紅葉を堪能したかったこともあって、なるべく人の少ない山を選定した次第です。
小楢山はこの前行った金峰山の南側に位置する山で知名度こそ低いけれど山梨100名山となっており、頂上からの視界が富士山を含め、申し分ない山として知られています。
そしてもう一つの頂きである「大沢ノ頭」(おおさわのかしら)近傍にある「幕岩」(まくいわ)と呼ばれる10mの鎖場を登った先にはほぼ360度の視界が得られ、見どころはたくさんあるようです。
案内図には「大沢ノ頭」を「大沢山」と表現されています
朝6時に家を出発し、中央自動車道を経て勝沼ICで下ります。
そこから県道を北上すること約30分で目的地である「オーチャードビレッジ」に着きますがこの近くにある登山用駐車場に車をとめます。
時計をみると既に8時半を回っていましたが、思いのほかとまってる車は1台もなく、正直少し不気味な感じがしました。
実はここから頂上まで誰一人と遭遇することはなかったのですが、頂上では団体客を含め数多くの登山者が見受けられました。
どうも他の登山者達はオーチャードビレッジと正反対に位置する「焼山峠」(やけやまとうげ)から登ってきたようです。
私は駐車場の確保しやすい「オーチャードビレッジ」の方から登ることとしましたが、最初はこの動物除けのゲートを開けて中に入らなければなりません。
ゲートには看板が貼ってあり、最近、特に今年の夏にこの小楢山に熊が出没したとのこと。
ということは、あえて猛獣のいる檻の中に入っていくようなものか・・・。
せめて熊鈴でも持ってくればよかった、と思わずにはいられません。
ゲートの中に恐る恐る侵入してからしばらくは荒れた車道を進むことになりますが、約2キロ位進んだ先にようやく本格的な登山口にあたりました。
登山口といっても2ルートあって、一つは「母恋し路」もう一つは「父恋し路」です。
登山道で男と女の名称で分かれていることはよくありますが、たいていは男と名のつく方が急な勾配となっています。
今回もその例に漏れることはなく「父恋し路」のほうが急な勾配となっているようです。
最初は「母恋し路」を選択し、下山で「父恋し路」を選択することにしました。
紅葉にも恵まれ終始、気持ちの良い山歩きとなりますが、高低差が900mもあるだけにそこそこ体力は使います。
登ること約2時間で「小楢峠」(こならとうげ)に着きますがここから頂上まではもうすぐとなります。
最初は回り道をして「一杯水」の方から登りますが、頂上に着いた途端、目の前に広がる大パノラマに唖然としてしまいます。
いままで少しも見えなかった富士山が、いきなりここにいるぞといわんばかりにその全容をあらわにしていました。
この少し傘をかぶっている富士山もまたいいですね
後ろを振り返るとこの前行った金峰山の五丈岩も見えました。
そして頂上では団体客を含めた登山者が(ここで初めて見ましたが)富士山をみながら昼食をとっていました。
わたしも負けじとここで昼食をとりますが、この景色をみながらの昼食は贅沢極まりないですね。
食べるものはいつもお決まりのカップラーメンとおにぎりですが、私としてはどこの高級レストランでの食事もこれには及ばないことでしょう。
写真を撮ったりして景色を堪能した後、次に目指すは第2の絶景ポイントである幕岩。
これは「大沢ノ頭」に向かう途中にある大きな岩場なのですが、10m位の垂直の鎖場を登って行かなくてはなりません。
買ったばかりの一眼レフはしばしザックに封印することとします。
ただし、足元がしっかりしているので見た目ほど難しくはありませんでした。
登った先は予想通りの絶景です。
富士山
これは甲斐駒ケ岳でしょうか
岩の隙間から見える金峰山
先ほどの頂上との違いは周りに邪魔する木々が少なく、360度見渡すことができました。
このように紅葉もきれいに見渡せます。
そうこうしているうちに後から25人程度の団体客がこの幕岩を登ってきましたのであれよあれよと人でいっぱいになってきました。
帰りも同じ鎖を使って降りなければならないので団体客の最後の一人を待ってから降りることとします。
逆にこういう鎖場は降りるときの方が怖いかもしれないですね。
そして大沢ノ頭を踏んだ後は今度は父恋し路を使って下山することとします。
大沢ノ頭からの富士山
しかしながら、この父恋し路、母恋し路と違って急で荒れた道となっています。
おまけにルートが落ち葉でわかりにくくなっているので、極力道に迷わないよう注意しなければなりません。
しかしながら母恋し路よりも、変化にとんだルートとなっており、途中で現れる奇岩や滝などで目を楽しませてくれました。
また、幸いなことに適度の間隔で登山道を示す赤いリボンが木に縛られており、比較的無難に降りられることができました。
途中、こんな変わった木も
いまにも動き出しそうですね。
荒れた車道に出てからは登りと同じルートをたどって駐車場まで戻りますが、頂上付近以外は他の登山者に会うことはありませんでした。
ただし、終始自分のペースで周りを気にすることなく山を歩くことができて良かったです。
途中、ゆっくり紅葉を愛でながら写真を撮っていきます。
駐車場まで戻ると自分の他にもう1台車がとまっていましたので、もう一グループが自分と同じルートをたどったようですが、なぜこんなに少ないのでしょうか。
山というのは登山者の数はその山の知名度に依りますので有名な山にはたくさんの人が集まりますが、そうでもない山に関してはあまり人が集まらない傾向にあるようです。
しかしながら、その見どころについては決して知名度に依ることなく、あまり知られていない山にも見どころがたくさんある場合があります。
この小楢山についてもそんな山の一つなのかもしれません。
ただし、人が少ない山ではやはり熊鈴は持っていた方がいいでしょう。
今日も一日、紅葉の中、気持ちの良い山歩きをすることができました。
新しいカメラにもようやくなじんできたようです。
それにしてもいつも混んでしまう帰りの中央道、どうにかしてもらいたいものですね。
今回はゆっくり紅葉を堪能したかったこともあって、なるべく人の少ない山を選定した次第です。
小楢山はこの前行った金峰山の南側に位置する山で知名度こそ低いけれど山梨100名山となっており、頂上からの視界が富士山を含め、申し分ない山として知られています。
そしてもう一つの頂きである「大沢ノ頭」(おおさわのかしら)近傍にある「幕岩」(まくいわ)と呼ばれる10mの鎖場を登った先にはほぼ360度の視界が得られ、見どころはたくさんあるようです。
案内図には「大沢ノ頭」を「大沢山」と表現されています
朝6時に家を出発し、中央自動車道を経て勝沼ICで下ります。
そこから県道を北上すること約30分で目的地である「オーチャードビレッジ」に着きますがこの近くにある登山用駐車場に車をとめます。
時計をみると既に8時半を回っていましたが、思いのほかとまってる車は1台もなく、正直少し不気味な感じがしました。
実はここから頂上まで誰一人と遭遇することはなかったのですが、頂上では団体客を含め数多くの登山者が見受けられました。
どうも他の登山者達はオーチャードビレッジと正反対に位置する「焼山峠」(やけやまとうげ)から登ってきたようです。
私は駐車場の確保しやすい「オーチャードビレッジ」の方から登ることとしましたが、最初はこの動物除けのゲートを開けて中に入らなければなりません。
ゲートには看板が貼ってあり、最近、特に今年の夏にこの小楢山に熊が出没したとのこと。
ということは、あえて猛獣のいる檻の中に入っていくようなものか・・・。
せめて熊鈴でも持ってくればよかった、と思わずにはいられません。
ゲートの中に恐る恐る侵入してからしばらくは荒れた車道を進むことになりますが、約2キロ位進んだ先にようやく本格的な登山口にあたりました。
登山口といっても2ルートあって、一つは「母恋し路」もう一つは「父恋し路」です。
登山道で男と女の名称で分かれていることはよくありますが、たいていは男と名のつく方が急な勾配となっています。
今回もその例に漏れることはなく「父恋し路」のほうが急な勾配となっているようです。
最初は「母恋し路」を選択し、下山で「父恋し路」を選択することにしました。
紅葉にも恵まれ終始、気持ちの良い山歩きとなりますが、高低差が900mもあるだけにそこそこ体力は使います。
登ること約2時間で「小楢峠」(こならとうげ)に着きますがここから頂上まではもうすぐとなります。
最初は回り道をして「一杯水」の方から登りますが、頂上に着いた途端、目の前に広がる大パノラマに唖然としてしまいます。
いままで少しも見えなかった富士山が、いきなりここにいるぞといわんばかりにその全容をあらわにしていました。
この少し傘をかぶっている富士山もまたいいですね
後ろを振り返るとこの前行った金峰山の五丈岩も見えました。
そして頂上では団体客を含めた登山者が(ここで初めて見ましたが)富士山をみながら昼食をとっていました。
わたしも負けじとここで昼食をとりますが、この景色をみながらの昼食は贅沢極まりないですね。
食べるものはいつもお決まりのカップラーメンとおにぎりですが、私としてはどこの高級レストランでの食事もこれには及ばないことでしょう。
写真を撮ったりして景色を堪能した後、次に目指すは第2の絶景ポイントである幕岩。
これは「大沢ノ頭」に向かう途中にある大きな岩場なのですが、10m位の垂直の鎖場を登って行かなくてはなりません。
買ったばかりの一眼レフはしばしザックに封印することとします。
ただし、足元がしっかりしているので見た目ほど難しくはありませんでした。
登った先は予想通りの絶景です。
富士山
これは甲斐駒ケ岳でしょうか
岩の隙間から見える金峰山
先ほどの頂上との違いは周りに邪魔する木々が少なく、360度見渡すことができました。
このように紅葉もきれいに見渡せます。
そうこうしているうちに後から25人程度の団体客がこの幕岩を登ってきましたのであれよあれよと人でいっぱいになってきました。
帰りも同じ鎖を使って降りなければならないので団体客の最後の一人を待ってから降りることとします。
逆にこういう鎖場は降りるときの方が怖いかもしれないですね。
そして大沢ノ頭を踏んだ後は今度は父恋し路を使って下山することとします。
大沢ノ頭からの富士山
しかしながら、この父恋し路、母恋し路と違って急で荒れた道となっています。
おまけにルートが落ち葉でわかりにくくなっているので、極力道に迷わないよう注意しなければなりません。
しかしながら母恋し路よりも、変化にとんだルートとなっており、途中で現れる奇岩や滝などで目を楽しませてくれました。
また、幸いなことに適度の間隔で登山道を示す赤いリボンが木に縛られており、比較的無難に降りられることができました。
途中、こんな変わった木も
いまにも動き出しそうですね。
荒れた車道に出てからは登りと同じルートをたどって駐車場まで戻りますが、頂上付近以外は他の登山者に会うことはありませんでした。
ただし、終始自分のペースで周りを気にすることなく山を歩くことができて良かったです。
途中、ゆっくり紅葉を愛でながら写真を撮っていきます。
駐車場まで戻ると自分の他にもう1台車がとまっていましたので、もう一グループが自分と同じルートをたどったようですが、なぜこんなに少ないのでしょうか。
山というのは登山者の数はその山の知名度に依りますので有名な山にはたくさんの人が集まりますが、そうでもない山に関してはあまり人が集まらない傾向にあるようです。
しかしながら、その見どころについては決して知名度に依ることなく、あまり知られていない山にも見どころがたくさんある場合があります。
この小楢山についてもそんな山の一つなのかもしれません。
ただし、人が少ない山ではやはり熊鈴は持っていた方がいいでしょう。
今日も一日、紅葉の中、気持ちの良い山歩きをすることができました。
新しいカメラにもようやくなじんできたようです。
それにしてもいつも混んでしまう帰りの中央道、どうにかしてもらいたいものですね。
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