乾徳山
3月20日の春分の日に乾徳山に行った。
乾徳山(けんとくさん)は奥秩父の南側に位置する山で特に頂上付近の岩が険しいことで有名です。
しかし、今回はあまり下調べもせずにぶらっと行ったがために後から後悔することに。
中央道の勝沼ICで降りてそこから登山口である「徳和」まで下道を北へ22キロ。
家を出るのが遅れたため、「徳和」の駐車場についたのは10時半。
それでも駐車場には3台程度しか車が止まっていませんでした。
まだ、このシーズン寒いせいか登山客も敬遠気味ですね。
車道をしばらく歩いて登っていくと、乾徳山登山口にたどり着き、そこから山道歩きとなります。
その間に乾徳神社を通り過ぎます。
登山道には雪はなく、最初から視界の開けていない単調な登りが延々と続いていきます。
歩くこと約1時間半で視界が一気に開けた「国師ケ原」にたどり着きます。
ここからは乾徳山の全貌を拝むことができました。
看板をみるとここから頂上まで1時間半とあります。
時計を見ると午後の12時半。
正直、ここまででもかなり体力を使っており、まだ1時間半もあるんだというのが正直な感想でした。
また、午後から天気が下り坂ということなので今日は行けるところまでいくかという感じです。
しかしながらあと1時間半であれば頂上までは行けるだろうとその時は思っていました。
途中の月見岩
ところが、ここ「国師ヶ原」を過ぎてからは今までの登山道とは打って変わり、岩がごろごろして斜面も急になってきます。
今回は乾徳山についてあまり下調べをしないで来てしまったところもあり、この「国師ヶ原」から頂上に向けてのあまりのコースの変わりように
正直戸惑ったりもしました。
こんなところも
そう、「乾徳山」はこの「国師ヶ原」からの頂上までの道のりが特に険しくスリリングなコースとして有名だそうです。
また、途中から雪があらわれて道がアイスバーン化しだしてアイゼンの着用を余儀なくされます。
途中、突如としてあらわれる髭剃り岩。
なんだかたよりなさそうな、木で作ってある梯子。
そして突如として現れる2連の鎖場。
まあこのあたりまではなんとかクリアするも、一番最後にこんなトラップが待ち受けようとは夢にも思わず。
そう、あとからわかったのですがこれが乾徳山の象徴でもある頂上直前の20m~30mにも及ぶ、ほぼ垂直な岩を登る鎖場。
おそらくこれを登ると頂上だとは感覚的にはわかってはいるが、体が拒否反応を示しています。
しかも上の方が確認できないのでどのくらい登るかも想像できません。
また、今までの鎖場と違い、足をかけるポイントも見つかりません。
このとおりつるつるの岩場です
あのひび割れた岩の裂け目が唯一の足掛かりなのか?
強行突破するにはあまりにも情報がなさすぎます。
あとでネットで調べてみると最初の5mだけ腕の力で登ってしまえば、あとは足がかりがしっかりしているとのこと。
しかしながら、何の下調べもないままこの様相を目の当たりにすると、とても登れるとは思いませんでした。
幸い、ここを登れない人たちのための迂回路がちゃんと設定されており、しかたがないのでその迂回路に回ります。
しかし、この迂回路は日の当たらないところにあるせいか雪が深くなっています。
なおかつこの階段、雪にうずもれてアイスバーン化しておりアイゼンをはいても登ることができません。
うーん、万事休すか。
頂上はここを登ってすぐなだけに引くに引けません。
だが、時計をみるともう3時近く。
そしてまわりには人影が全くありません。
あまりここで時間をかけてもいいことないかもしれません
安全を優先して頂上はあきらめ、ここで下山することにします。
いまから考えるとアイゼンと荷物をこの最後の岩の下にデポして身軽な状態で登ればよかったのかもしれません。
しかしそのときは体力的にも限界だったためかそういう発想もなく・・・。
今年の夏のリベンジを誓いつつ、来た道を降りていきます。
ただ、景色は曇っていたとはいえ、標高2000mを超える山だけに申し分ありませんでした。
けれど、この乾徳山、実は下山の方が大変でした。
登った時には下を見ることのなかった2連鎖場も、下りではいやがおうにも下を見てしまいます。
そういう意味では先ほどの最後の鎖場も、仮に登り切ったとしても、下りで立ち往生してしまうことでしょう。
また、途中の木に結び付けられているこのピンクのリボン、見失うと即遭難しかねません。
岩ばかりの道だと登山道がはっきりしないからです。
実際に、途中でおかしいと思い引き返す場面もありました。
車に戻ったのは5時をまわっていましたがかろうじて日は残っていました。
今日一日で6時間あまりも歩いたことになります。
最近の運動不足の体には結構こたえる登山となりました。
そして今度は、少なくとも時間にゆとりのある登山を心掛けたいと思いました。
下界ではもう桜の真っ盛りですが、山の春はまだまだなようです。
けれど、桜のシーズンが過ぎればそろそろ本格的な登山シーズン到来でしょうか。
乾徳山(けんとくさん)は奥秩父の南側に位置する山で特に頂上付近の岩が険しいことで有名です。
しかし、今回はあまり下調べもせずにぶらっと行ったがために後から後悔することに。
中央道の勝沼ICで降りてそこから登山口である「徳和」まで下道を北へ22キロ。
家を出るのが遅れたため、「徳和」の駐車場についたのは10時半。
それでも駐車場には3台程度しか車が止まっていませんでした。
まだ、このシーズン寒いせいか登山客も敬遠気味ですね。
車道をしばらく歩いて登っていくと、乾徳山登山口にたどり着き、そこから山道歩きとなります。
その間に乾徳神社を通り過ぎます。
登山道には雪はなく、最初から視界の開けていない単調な登りが延々と続いていきます。
歩くこと約1時間半で視界が一気に開けた「国師ケ原」にたどり着きます。
ここからは乾徳山の全貌を拝むことができました。
看板をみるとここから頂上まで1時間半とあります。
時計を見ると午後の12時半。
正直、ここまででもかなり体力を使っており、まだ1時間半もあるんだというのが正直な感想でした。
また、午後から天気が下り坂ということなので今日は行けるところまでいくかという感じです。
しかしながらあと1時間半であれば頂上までは行けるだろうとその時は思っていました。
途中の月見岩
ところが、ここ「国師ヶ原」を過ぎてからは今までの登山道とは打って変わり、岩がごろごろして斜面も急になってきます。
今回は乾徳山についてあまり下調べをしないで来てしまったところもあり、この「国師ヶ原」から頂上に向けてのあまりのコースの変わりように
正直戸惑ったりもしました。
こんなところも
そう、「乾徳山」はこの「国師ヶ原」からの頂上までの道のりが特に険しくスリリングなコースとして有名だそうです。
また、途中から雪があらわれて道がアイスバーン化しだしてアイゼンの着用を余儀なくされます。
途中、突如としてあらわれる髭剃り岩。
なんだかたよりなさそうな、木で作ってある梯子。
そして突如として現れる2連の鎖場。
まあこのあたりまではなんとかクリアするも、一番最後にこんなトラップが待ち受けようとは夢にも思わず。
そう、あとからわかったのですがこれが乾徳山の象徴でもある頂上直前の20m~30mにも及ぶ、ほぼ垂直な岩を登る鎖場。
おそらくこれを登ると頂上だとは感覚的にはわかってはいるが、体が拒否反応を示しています。
しかも上の方が確認できないのでどのくらい登るかも想像できません。
また、今までの鎖場と違い、足をかけるポイントも見つかりません。
このとおりつるつるの岩場です
あのひび割れた岩の裂け目が唯一の足掛かりなのか?
強行突破するにはあまりにも情報がなさすぎます。
あとでネットで調べてみると最初の5mだけ腕の力で登ってしまえば、あとは足がかりがしっかりしているとのこと。
しかしながら、何の下調べもないままこの様相を目の当たりにすると、とても登れるとは思いませんでした。
幸い、ここを登れない人たちのための迂回路がちゃんと設定されており、しかたがないのでその迂回路に回ります。
しかし、この迂回路は日の当たらないところにあるせいか雪が深くなっています。
なおかつこの階段、雪にうずもれてアイスバーン化しておりアイゼンをはいても登ることができません。
うーん、万事休すか。
頂上はここを登ってすぐなだけに引くに引けません。
だが、時計をみるともう3時近く。
そしてまわりには人影が全くありません。
あまりここで時間をかけてもいいことないかもしれません
安全を優先して頂上はあきらめ、ここで下山することにします。
いまから考えるとアイゼンと荷物をこの最後の岩の下にデポして身軽な状態で登ればよかったのかもしれません。
しかしそのときは体力的にも限界だったためかそういう発想もなく・・・。
今年の夏のリベンジを誓いつつ、来た道を降りていきます。
ただ、景色は曇っていたとはいえ、標高2000mを超える山だけに申し分ありませんでした。
けれど、この乾徳山、実は下山の方が大変でした。
登った時には下を見ることのなかった2連鎖場も、下りではいやがおうにも下を見てしまいます。
そういう意味では先ほどの最後の鎖場も、仮に登り切ったとしても、下りで立ち往生してしまうことでしょう。
また、途中の木に結び付けられているこのピンクのリボン、見失うと即遭難しかねません。
岩ばかりの道だと登山道がはっきりしないからです。
実際に、途中でおかしいと思い引き返す場面もありました。
車に戻ったのは5時をまわっていましたがかろうじて日は残っていました。
今日一日で6時間あまりも歩いたことになります。
最近の運動不足の体には結構こたえる登山となりました。
そして今度は、少なくとも時間にゆとりのある登山を心掛けたいと思いました。
下界ではもう桜の真っ盛りですが、山の春はまだまだなようです。
けれど、桜のシーズンが過ぎればそろそろ本格的な登山シーズン到来でしょうか。
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